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「素晴らしいものは〜「折々のことば」鷲田清一 #3503〜」

2026/01/10
「素晴らしいものは〜「折々のことば」鷲田清一 #3503〜」
折々のことば。2025年10月17日の長田弘の言葉。

素晴らしいものは、誰のものでもないものだ。   長田弘


鷲田清一の解説。

ひとは豊かでいたい。悦(よろこ)びを見つけたいと願い、そのために「なくてはならないもの」をわがものとして所有していたいと願う。
が、所有できるものはいつか失われる。
本当になくてはならないのは、所有できないものだけだと、詩人は言う。
水と石、葉の繁(しげ)理、午後の静けさ、鳥の影……。
大切なものには何一つ「わたしのものはない」と。
詩集『世界はうつくしいと』から。

ああ! 長田弘の詩だ! と思って。
「世界はうつくしいと」の詩が読みたくなる。

  
 「世界はうつくしいと」        長田弘

 うつくしいものの話をしよう。

 いつからだろう。ふと気が付くと、

 うつくしいということばを、ためらわず

 口にすることを、誰もしなくなった。

 そうしてわたしたちの会話は貧しくなった。

 うつくしいものをうつくしいと言おう。

 風の匂いはうつくしいと。渓谷の

 石を伝ってゆく流れはうつくしいと。

 午後の草に落ちている雲の影はうつくしいと。

 遠くの低い山並みの静けさはうつくしと。

 きらめく川辺の光はうつくしいと。

 おおきな樹のある街の通りはうつくしいと。

 行き交いの、なにげない挨拶はうつくしいと。

 花々があって、奥行きのある路地はうつくしいと。

 雨の日の、家々の屋根の色はうつくしいと。

 太い枝をそらいっぱいにひろげる

 晩秋の古寺の、大銀杏はうつくしいと。

 冬がくるまえの、曇りの日の、

 南天の、小さな朱い実はうつくしいと。

 コムラサキの、実のむらさきはうつくしいと。

 過ぎてゆく季節はうつくしいと。

 さらりと老いてゆく人の姿はうつくしいと。

 一体、ニュースとよばれる日々の破片が、

 わたしたちの歴史と言うようなものだろうか。

 あざやかな毎日こそ、わたしたちの価値だ。

 うつくしいものをうつくしいと言おう。

 幼い猫とあそぶ一刻はうつくしいと。

 シュロの枝を燃やして、灰にして、撒く。

 何ひとつ永遠なんてなく、いつか

 すべて塵にかえるのだから、世界はうつくしいと。


ああ、なんか。
もうそれ以上の言葉など、何もいらないぐらい。
うつくしいものがたくさんある。

そして、本当に。
私たちは何一つ「所有」などできなくて。
そして最後が効いている。「何ひとつ永遠なんてなく、いつか/すべて塵にかえるのだから」と。

私たちがこの世に存在するのも、いっとき。
そうか、すべて塵にかえるのか。
確かに、そうだ。いずれ、塵となって霧散するのであれば。
「世界はうつくしい」という想いを残していこう。

画像は昨年12月8日の京都・北野天満宮。
陽の光が差すと。途端に世界は光り輝く。

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