こんにちは。
奈良・生駒でカウンセリングルーム沙羅Saraを開設している葛原昌子です。
先日、コースでカウンセリングを受講中の方が来られて、
コースを半分少し過ぎたところで、
この前の「上手なカウンセリングの受け方」を読んで、
とても「反省」されたのだと言う。
ご自分は、今日はこのことをテーマにしよう、とも
きちんと「気づきノート」に取り組むことも
「報告メール」も充分でなかった。
このままコースを受けるのは、よろしくない気がして、
もう、この時点でコースをやめます、と言われる。
いえ、自分勝手な思いなので、返金はいいです、と。
う〜ん…と思ったのですが、
「では、今日は、そのことをテーマにしましょうか。
それで、そのことについての整理が付いたら、
今後どうするか、を決めましょう」
と申し上げ、もう少しお話を伺うことにしました。
「気づきノート」は自分との対話、と言われて、
それで、自分の中の小さな○○ちゃんと話をしようとするのだけれど、
どうも、自分の中の小さな○○ちゃんは、なかなか話をしてくれない。
話しかけても、そっぽを向いていたり、
何か嫌がっているようで。
それで、つい、話しかけるのをやめたり、して、
だから、「報告メール」もおざなり、で。
ああ、そうだったんですね。
そのことに悩まれていたのですね。
自分の中の小さな○○ちゃんに話しかけようとして、
その○○ちゃんが遠すぎて、
豆粒みたいな遠さで、とおっしゃった方もいますよ。
でもね。
あるとき気づいたら、割と近くに来ていたり、
またあるときには、そばに座って
一緒にアイスクリームを食べることもあったり。
そうかと思うと、何かが起きたときには、
また、遠ざかったり、
そんなことを繰り返しながら、
どんな時には近くて、どんな時には遠くなるのか、
そのことを考えるようになって、
少しずつ少しずつ、
○○ちゃんとの「つきあい方」も分かるようになってきて…
とおっしゃいましたよ。
だから、少しずつ少しずつ、ご自分のペースでいいんです。
そう申し上げたら、お顔を挙げられて、
「そうなんですね」と。
「『上手なカウンセリングの受け方』を読んで、
そうだな、と思った分、自分はこれじゃあダメだ、と思ったんです。
でも、話しかけ続ければ、変わっていくのですね。
安心しました。」
そうなんです。最初は上手くいかなくても、
諦めないで続けていれば、何かが変わっていきます。
もし、変わらなくても、
自分の中の小さな○○ちゃんが、遠いのはなぜなんだろう? と
上手くいかないことの「意味」を考え続けていたら、
きっと何かが動き出します。
人によって、その「進み方」はさまざまで、
だから、何も、他の人と比べて
「自分は上手くいっていない」と思う必要はないんです。