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  1. コラム
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沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム

沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
日々の暮らしの中で、ちょっと気づいたこと、ほっと一息つけるようなことがらをコラムとしてまとめました。
あなたの「お役立ち」になるかどうか、心許ないですが、興味を持った「カテゴリー」から読んでみてくださいね。

カテゴリーごとに選べます。
選択
幸せをおすそ分け
2017/02/14
牡蠣のオイル漬け  
2月に入ってから、そろそろだな…とは思っていました。2年ぐらい前から牡蠣のオイル漬けを作っているのですが、これがなんと、ワインによく合うのです。パスタのペペロンチーノのように用いることもできます。オイル漬けに使ったオイルを和え、トッピングにオイル漬けされた牡蠣を載せたらOK!と、ホント使い勝手いいのです。

牡蠣は2月に入ってからが、身も大きくぷりぷりしていて美味しい、ということを広島で暮らして知りました。宮島の牡蠣も地御前(廿日市市)の牡蠣も、海沿いのJR五日市駅の近くに住んでいたので、車で15分、20分もあれば行けました。

先週末に牡蠣のむき身を2kg注文して、昨日届きました。今年は残念ながら、買い付けには行けず、郵送してもらったので、送料代だけ余計にかかりましたが、仕方ありませんね。2月に入ると、牡蠣の値段も少し下がるので、1kg2500円でした。

さて、まず、牡蠣を塩で揉み洗いして、水でよくすすぎます。これを3回ぐらい繰り返し、ぬめりをよく取ります。次に、ニンニク2カケのスライスと鷹の爪の輪切り2本分ぐらいをオリーブ油でよく炒めます。そこへ、水をよく切った牡蠣をフライパンの中に入れます。水をよく切ったとはいえ、白濁した汁がたくさん出てきます。それを中火で炒りながら水気を飛ばします。大方の水気が飛んだら、オイスターソースを大さじ2ぐらい(これは好みで調整)を加えます。水気がなくなるまでソースを絡めます。

あとは、予め煮沸消毒しておいたガラス瓶に冷ました牡蠣を入れ(炒めたニンニクのスライスや鷹の爪ごと)、そこに「グレープシードオイル」を注ぎます。オリーブ油ではなくグレープシードオイルを使うのは、冷蔵庫で保存するのに白濁しないから、と作り方を教えてくれた友人が言ってました。1kgの牡蠣はやはり1000mlの容器が適切です。そこに、鷹の爪を新たに1本輪切りし、丸のままの1本とともに加えます。あ、ローリエを2〜3枚加えることも忘れてはいけませんでした。

これで、3〜4日後ぐらいからぼつぼつ食べられます。半年ぐらい持つということですが、私の場合、友人におすそ分けしたり、何よりお酒のアテにぽつりぽつり食べるので、2kgが、まあ、2ヶ月も持ちませんね。

写真は昨日出来上がった牡蠣のオイル漬けです。大瓶は1000mlと750mlしかなかったので、小瓶3つにも入れました。…さて、今年のお味はいかがかしら?


対人関係
2017/02/13
内容の無い会話をどれだけ続けることが出来るか  
昨日は先月に引き続き、一般社団法人 なら人材育成協会主催の「不登校・ひきこもり親子セミナー」に参加しました。3回シリーズの2回目で、今回のテーマは「親子の交流を振り返る」というものでした。臨床心理士の大林裕典(ゆうすけ)さんと、同じく臨床心理士の中東照幸さんにお話いただきました。「はまりやすい家族のパターン」として3パターンが提示されました。パターン①は「叱咤激励する親と家族から引きこもる本人」、パターン②は「混乱の中で安定・維持する本人・家族」、パターン③は「他罰的になる子・自罰的になる親」(つまりは、子どもは親のせいにし、親は自分の責任と思って子どもの言いなりになる)という関係だそうです。

その分類も分かりやすくて良かったのですが、私がなるほど! と思ったのは、精神科医の斎藤環氏の言葉を用いた「『対話』と『独りごと』の違いの解説でした。

「一方的決めつけ」や「判断の押しつけ」「叱咤激励」は「独り言」だというのです。「対話」は「本人の不安を取り除き、信頼感を増し、本人の気持ちを活性化させるもの」だから、その正反対の結果を生み出すものは、本人の心に届かない「独り言」に過ぎない、ということなのでしょう。

そのことも、なるほど!ではあったのですが、そういった「対話」をするためには、今回、表題とした「内容の無い会話をどれだけ続けることが出来るか」が鍵となるということに、私はなるほど!と思ったのでした。

「内容の無い会話」って、つまりは良いとか悪いとかの「評価を含まない」会話ということだと私は理解しています。

今日はお天気が良くて気持ち良かったよ、とか、梅の花が咲いてたけど、あれは寒梅かしらね? とか、いいも悪いもなく、ただそんなふうに感じた、ということを伝える会話とでも言えばいいのでしょうか。

そんななんでもない会話がどれだけできていなかったか、命令したり指示したり禁止したりが、親子の会話のどれだけを占めていたか、それじゃあ、家での話が楽しくないよね…ということに気づけたら、関係も変わってきますよね。

誰でも、責められたり叱られたりは嫌で、認められたり任されたりが嬉しい。毎日そういう『対話」、相手の心に届く会話が増えていったら、家の中に「居場所」を感じ、居心地よくなっていくと思います。

さて、何から始めましょう? まずは、今日、自分自身がちょっぴり嬉しかったこと、ちょっと気分よかったこと、ぐらいから話し始めましょうか?


詩の世界
2017/02/12
魂が身体に追いつくまで〜松下育男の詩「競走」〜  
今週は寒波の到来で、最低気温がマイナスの日が続いています。昨日は朝8時前に杏樹(アンジー)の散歩に行ったのですが、一昨日降った雪がまだ少し溶けずに残っていて、朝日が射しても、まだアスファルトも凍てついていて、アンジーもろとも、つるんと滑りそうになりました。今日は何のお出かけ予定もなく、久しぶりにお家に籠もろうと思い、そうそう、こんなふうに「おやすみ」を積極的に作らないから、私は、つい走りすぎてダウンするんだ…などと反省しながら、「競走」という詩を思い出していました。「読書への誘い」第16号で紹介した詩です。
続き
絵本の世界
2017/02/11
ガブリエル・バンサン作「アンジュール ある犬の物語」  
いきなり車から放り出され、捨てられた一匹の犬。必死で追いかけますが、車はみるみるうちに遠ざかり…。
途方に暮れて座り込むうちに、後続の車にはねられそうになったり、事故を引き起こしてしまったり…。
ぽつねんと佇む犬の前に、ひとりの子どもが近づいてきて…。

言葉がなく、デッサンだけでお話が描かれていきます。色もなく、モノトーンの世界なのですが、どうしてこんなに一匹の犬の感情〈焦り、恐怖、絶望、戸惑い、孤独、悲しみ、諦め、期待、不安、喜び、安心〉が、くっきり見えてくるのでしょう? 
削ぎ落とされた、必要最低限の線だけの表現は、限りなく豊かな広がりを生み出すのでしょう。

1928年にベルギーのブリュッセルで生まれたバンサンが、美術アカデミーを卒業後、絵本作家としてデビューしたのは53歳の時でした。バンサンは、線描、いわゆるデッサンのうまさでは、世界的評価を受けていたといいます。

一般的に「下書き」とされるデッサンをそのまま作品としていますが、何本も引かれた線の動きに目を奪われます。一度手に取ってみてください。


言葉
2017/02/10
映画「君の名は。」の「たそがれどき」  
「君の名は。」(タイトルに「。」がついています)よかったですね。私の子どもは3回観たと言ってましたが、私も2回観ました。
主人公の三葉と滝が出逢う時間が、昼と夜のはざま、「たそがれどき」なのですが(今は「たそがれ」を「黄昏」と表記します)、薄明かりの中で「誰そ彼(たれそかれ・誰なのですか?あの人は)」と問うたことが語源であると、映画の中の古典の授業で説明されていました。

その古典の授業で「かはたれどき(彼は誰時)」とも言うと説明されていましたが、実は昼と夜のはざまの時間帯は2回あるのですね。…そう、夜明け前と夕方です。

古来、民話などでは夜明け前の「かはたれどき」には、良いことが起きました。長年子どもができなかった夫婦に子どもが授かるとか。神さまらしき人から着物の袂(たもと)に白い輝く玉を滑り込ませてもらって、子どもができたというお話など。

逆に夕方の「たそがれどき」には、ちょっと恐いことが起こるのですね。英語では「トワイライトゾーン」。異次元の世界に紛れ込んだり、日本では「神隠し」にあって行方知れずになったり。…そうそう、芥川龍之介の「羅生門」も「たそがれどき」のお話でした。

多くの災害に見舞われた京の都で、暇を出された下人(使用人のこと)は、仕事と同時にすみかも失い、「飢え死にするか、盗人(ぬすびと)になるか」を悩むのですが、羅生門の2階(門といっても大きな2階建ての建物)で死人の髪を抜いてカツラを作って生き延びようとする老婆に出会い、老婆の着物をひき剥いて、盗人として生き延びることを選びます。「昼と夜のはざま」、つまり「善と悪の間」で悩んでいたのが、「夜」になり、闇の中で生きることを選択するのです。芥川は時間帯と下人の心理の変化をうまく重ね合わせて、作品世界を築きました。

「君の名は。」では夜明け前なのか夕方なのか、ちょっとわかりませんでしたが、まあ、この作品世界では、その辺りを厳密に区別してはいなかったように思います。彗星の接近、糸を結(ゆ)い結ぶこと、口噛み酒、これらが、時空を超えて滝と三葉の入れ替わりを可能にし、村人を救った要因とされていました。

三葉の学校での古典の授業で、「たそがれ」の語源の使用例として万葉集、巻10の2240番、作者不詳の歌が出されています。(「な〜そ」は「副詞の呼応」で「〜するな」という禁止を表します。)

「誰そ彼と われをな問ひそ 九月の 露に濡れつつ 君待つわれそ」
   (誰だあれはと、私のことを聞かないでください、九月の露に濡れながら 愛しいあなたを待っている私を)

未来から滝を呼び寄せたことに気づかず、東京にいる滝に会いに行き、「おまえ、誰?」と言われて、言葉を失った三葉の切ない気持ちと重なるように、伏線として描かれていました。
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