審査会の手順は次の通りです。
1 ファシリテーター(審査を受ける人)によるワーク→約50分目安
2 参加者からのクライエントへのフィードバック→2〜3名
3 フィードバックを聞いたクライエントによるシェア
4 休憩(5〜10分)
5 ファシリテーターによるワーク振り返り(ゲシュタルトの理論を説明の中に加える)
6 参加者からのファシリテーターへのフィードバック
7 クライエントからファシリテーターへのフィードバック
8 スーパーバイザーによるフィードバック
9 審査用紙に採点を記入する→回収
◯審査会に参加しての私の気づき
・クライエントの言葉を丁寧にファシリテーターが言葉で返していくのが続いた場面があったのですが、これは見ていて苦しくなってきました。クライエントの身体感覚を言葉で確認しようとしているからだと思う。
・「エンプティ・チェア」を置くことをファシリテーターが提案して、クライエントが拒否する場面があったのですが、あとで「クライエントが拒否するような提案はしない」というコメントがありました。…ハッとしました。「エンプティ・チェア」を置いたほうがいいかどうか、クライエントが望むかどうか、ギリギリのところまでファシリテーターはキャッチするよう努めるべき、ということかと受け取りました。
・クライエントの身体がずっと震えていたという場面があって、それは、場合によってはパニックを起こす危険があるとの指摘がありました。つまり、このような状態のクライエントが、身体の反応だけに注目するとパニックにつながるというのです。クライエントが現実とのコンタクトを取るようファシリテートすることで、パニック回避を行う必要があることを知りました。身体が勝手に動き出しているときは「要注意」で、解離して戻ってこれなくなる可能性があるので、止めることが必要、だということです。私は、クライエントのその状態にも気づいておらず、もっとよくクライエントの状態を見ないといけないと思いました。今回は、ファシリテーターが「身体感覚、どう?」と声掛けしていたので、体の動きが止まった、という点を見ていらっしゃった方もいました。
・「ワークの場」であることを確保するということ。クライエントから世間話的にファシリテーターの在りように関する言及があった場面があって、私も戸惑いを感じたのですが、これはクライエントの対人関係のあり方の問題であるかもしれない、と、そこからワークに入るのがよかったのではないかという指摘がありました。…難しいですね。それには、まず「ワークの場」であることを維持する意識を持つ、ということなんですね。ファシリテーターは、自然体であることが大事なのですが、自然体でいることのデメリットもあって、それは「予定調和になって、新しい発見が起きなくなる」ことだとの指摘もありました。
画像は引き続き、11年前の向日葵。
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