今朝は、どういういきさつで買ったのか、まるで思い出せないけど手元にある絵本を紹介します。
ピーター・シスという人の作品、『オーシャン ワールド』です。
1995年に第1刷がブックローン出版から出ています。
あ、子どもの生まれた年ですね。…じゃあ、いつか子どもに、と思って買ったんだろうか。
ほとんど言葉がない絵本です。
表紙絵からして、たくさんの鯨のコマ取りのような絵。
…なんとなく、クジラの話かなあと思ってページを繰ると…子ども用家庭簡易プールの中に小さなクジラがいて…、

それから、絵葉書の裏の言葉があって…

あ、これって、絵葉書の表裏だったんだ!と発見して。
どうやら、町の水族館に、生後2、3週間の小さい女の子のクジラが来ているようで。
この子は将来、海に帰されることがわかって。
ピーターは、ちょっと心配しているんだね。「ちゃんと、ともだちできるだろうか?」って。
で、小さいクジラの女の子は、どんどん大きくなり…



海に帰される日が来たのね。

いろんなものと出会い、…それは、お月さまとも、お日さまとも。
生きているものとも、生きてないものとも。
…そして、一頭のクジラと出会う。
ああ、なんとかやっていけそうだね、というところで終わります。
大海原は大きくなったクジラも小さく見えるほど広くて、でも、そこがあなたの生きていく場所、なんだね。
町の水族館は、小さなクジラを保護することはできても、生きる場所ではない。
そうそう。とうなづく私がいる一方で、ちょっと、淋しがっている私がいます。
…一週間居た子どもが明日、戻ります。