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沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム

沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
日々の暮らしの中で、ちょっと気づいたこと、ほっと一息つけるようなことがらをコラムとしてまとめました。
あなたの「お役立ち」になるかどうか、心許ないですが、興味を持った「カテゴリー」から読んでみてくださいね。

カテゴリーごとに選べます。
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教育
2017/07/14
白庭台幼稚園だより(2)  
昨日は白庭台幼稚園の「保育観察&担任相談」の日でした。
1学期の最後の相談日なので、そして、来週に保護者との個人面談があるようなので、保護者への対応についての相談にも乗りました。

そんな中で質問されたのが、自分からお友だちの中に入っていけない子への対応です。
自分から「入れて」って言えない子に、「自分で言わなきゃ…」と指導するのは、その子にとってハードルが高すぎる。
それより、お世話好きの子に「◯◯ちゃんを誘ってくれたら、先生助かるなあ」という形で、まず、周囲への働きかけをする。
で、お世話好きの子にもありがとう、と声かけしつつ、声かけしてもらった子の様子を見る。

何回か繰り返した後、今度は、◯◯ちゃんに「今度は自分で言ってみようか?」と働きかける。
それも、誘ってくれたお世話好きの子に。
そうすると、断られる心配がなくなっているから、「自分から声をかける」というハードルもずいぶん低くなっているはず、と。

そういう「スモール・ステップ」の設定が、「できない!」と尻込みさせないで乗り越えさせる方法だと。
そして、その子だけでなく、周りも一緒に変わっていけるチャンスにできる、と。

もうひとかた、「大人との関わりばかりを求めてくる子をどうすればいいか」という質問もありました。
…いるんですよね、高校生でも、同学年との付き合いが苦手で、教員とばかり話したがる子って。
同世代は「配慮」してくれないので、そして教員はいろいろ「配慮」してくれるので、その子にとってラクなんですが、同世代集団の中で浮いてしまう子です。

何か、お友だち同士でトラブルがあったとき、近くにいても「自分は知らないよ!」とまず予防線を張るようです。
ですが、トラブルのいきさつをよく見ていて、説明もしてくれるそうです。
「だったら、そこを『入り口』にしましょう」と私は言いました。

「◯◯ちゃん、よく見ていてくれて、それで先生に説明してくれるから、助かるわ」とまず褒める。
それを何回か繰り返した後、今度は「◯◯ちゃん、どうしたら、お友だちが喧嘩せずに済むかなあ?」と尋ねてみる。
「きっと、譲ってあげたらいい、と答えると思いますよ」と担任の先生からお答えがありました。
「そうですね。そうしたら、◯◯ちゃんが、そう言ってあげてくれない? という働きかけをしましょう」と言いました。
そうすることで、第三者的に集団から距離を置く子を中に引き入れることができる、と。

今回、「高校生でもそういう子がいるんですよ」とお伝えできたのが良かったと思います。
今、取り組むことが、将来の、その子の在り方を変えるかもしれない、という視点は、幼児教育に携わる者が持っていた方がいいと考えるからです。

幼児教育の大切なところって、そういうことですよね。
日常の、ちょっとした周囲との関わりが、その子の価値観の基礎を作る。
考えてみれば怖いことだと思います。
そういう畏怖を抱きつつ、願いを込めて、子どもと関わる。それが大事と思います。

画像は、年少さんのクラス風景。お顔が写らないように気をつけました。

教育
2017/06/10
白庭台幼稚園だより(1)  
白庭台幼稚園で月2回「保育観察を踏まえた担任相談」を行なっています。
先生方とのやりとりで、幼児教育での大切なことをどのようにお伝えしているかを「白庭台幼稚園だより」としてまとめていきたいと思います。

つい先日の保育観察は年長さんクラスでした。
園を訪れた午後は「外遊び」の時間でしたので、教室から外に出て遊ぶ様子を見させていただきました。
園児たちはそれぞれ、思い思いの遊びを始めましたが、園庭の隅っこで、ひとりで何もせずにいる園児がいました。
担任の先生は目に留めて、その子と関わり始めました。
そのうちその子はみんなのいるところに加わりました。
…なかなかいい関わり、と思いました。

ひとりでいることが問題なのではなく、「何もしないでいる」ことが問題なのです。
ひとりでいても、何か夢中になってしていたら、それはそれでいいのです。
常にひとりでいるならば、少しお友だちの中に引き入れてあげる関わりも必要ですが。

さて。私は教室の残っている子はいないかと、園庭から中に戻りました。
…やっぱりいましたね。ひとり。
「外遊び」が始まって25分が経っていたので、全く外に出なかったのか、一旦出てまた戻ってきたのか定かではありませんが、ひとり、楽しそうに遊んでいて、そこに外から戻って水筒の水を飲んでいた子が加わりました。

後の「担任相談」の時に、全員「外遊び」でなくてもよかったのか、子どもには、教室にいてもいいという指示だったのかを尋ねました。
すると、全員外遊びの指示だったとのこと。
それなら「補助」の先生と連携して、「外遊び」開始後10分か15分の段階で、教室に残っている園児がいないかどうか、確認してはどうか、というアドバイスをしました。
ただ、教室で遊んでいた子の名前を告げると、いつもその子がそうなのではなく、その日はちょっと新しい遊び道具となるものが加わったので、おそらくそれに興味を持っていたからだろう、ということでした。
子どもの普段の状態をきちんと把握されているので、安心です。

「給食」には保護者の方が順番にお手伝いに入られるようです。
園に来られたお母さんを見つけて、年中さんの子どもが急にお母さんが恋しくなって「帰らんでよ、帰らんで…」と泣いている場面に遭遇しました。
お母さんは帰るに帰れなくなって、2時のお迎え時間まで、そのまま園にいらっしゃったのですが、自己紹介をして、少しお話をさせていただきました。

「分離不安」といって、子どもの発達には必要なこと。
それだけ「お母さん」が安心できる存在であるということ。
だから、お子さんが幼稚園から帰ってきたら、10分でいいから膝の上に抱っこして、「今日は幼稚園でどんなことしたの?」と聞いてあげてください。
幼稚園から帰ると、大好きなお母さんに抱っこされて、幼稚園での出来事をお話しできる時間があったら、お子さんも少しずつ落ち着きますから、と。

保護者とも関われるのは、とても嬉しいことです。
私も、保育園から連れて帰って、すぐご飯の支度にとりかかるのではなくて、なぜ少しの時間抱っこしてお話を聞いてやれなかったのか、と胸の奥で痛みを感じます。
…ごめんね。Kちゃん。…今更、だけど。
ママは自分の反省のもとに、お母さんたちにお話をしていきます。
少しでも淋しい思いをする子が減っていくように。

画像は、幼稚園の園庭で遊ぶ園児たち。お顔が写らないよう気をつけました。

教育
2017/05/31
公平であるということ  

今年の2月から1週間に一度、生駒市立俵口小学校に行っています。

3、4時間目にカウンセラー室で待機して、ちょっとしんどくなった児童に関わるのです。

昨日は初めてMちゃんに会いました。

 

先週お休みで、やっと学校に来たのはいいけれど、教室に入りづらいようで朝から保健室にいたらしい。

保健室の先生に連れられてカウンセラー室にやって来ました。

図工の道具を持って来て、授業課題をやり始めました。…ホント真面目。

 

描いているのが、デザインみたいに見えて、「アクセサリーのデザインみたいね」と言ったら、お母さんが昔、そういうお仕事されていたようで、今でもお家で一緒に作ったりするそうな。

 

子どものやっていることをじっと見ていると、何か、その子のこだわりが見えてきて、それがその子との「関わり」の入り口になるのですけれど、なかなかそういった「穏やかな時間」は、自分の子どもには持てなかったなあと思います。

自分の抱えている「問題」は横に置いておいて…という気持ちにならないといけないものですから。

一言で言えば「心の余裕」です。

 

あれをやって、これをやって、と時間に追われていると「心の余裕」は持てないですね。

頭は次の段取りで一杯で、目の前の子どもに寄り添えない。

…申し訳なかったなあと思いながら、私は今の「目の前の子ども」には、無心でそばにいるように心掛けています。

そうすると、いろんなものが見えてくる。

 

先週は熱中症気味でお休みだったということだけど、確かに身体に熱がこもりそうな体質に見えるなあ…私と一緒で。

でも「やらなきゃ!」の気持ちは強いんだなあ。これまた私と一緒で。気持ちが先走って、身体がついていかない状況? …うん、そうみたい…。

 

午後からのプール掃除も、参加しなきゃと思っているらしい。

でも、担任の先生は、「体調が悪いから休んだんだし、体調が悪いから教室に来れないんだから、プール掃除も無理でしょ?」と。

確かに、ね。気温も30℃超えで、日差しも強そうだ。

 

だけど保健室の先生は「まあ、本人に言ってもやるって聞かないから、やらしてみたら? でないと、また明日、学校に来れないかもよ」と担任の先生にアドバイス。

担任の先生は、ちょっと納得いかない様子だったらしい。…それはワガママではないの? と。

 

まあ、ね。担任の先生の気持ちもよくわかる。私も長いこと「どの子にも公平でないと」と思っていたので。

でもある時、生育過程も違って、感じ方も違って、抱えている問題も違うのだから、…つまりは「出発点」が同じでないのだから、「もう、今までのようにやっていけない!」と悲鳴あげてる子どもには、「皆がやっていること」をそのまま強要するのは、酷な気がした。

 

他の子の対応と違っていいのかもしれない…。

いや、むしろ、違えないといけないのかもしれない…。

 

「悲鳴」を聞くには、こちらの「心の余裕」が要りますね。

 

…今度行くときには、ちょっと、担任の先生と話をしよう。

「…うう〜、なんか、気持ちがモヤモヤする〜」と保健室の先生に言われていたそうだから。

私もそうだった、と。

でも、「悲鳴上げている子には、それが必要」なのだ、と。

私は自分の子どもの悲鳴を聞き逃して、苦しんだ、と。

今でも…自分の子どもには、申し訳なかったという思いがある、と。

 

画像は、朝の杏樹(アンジー)との散歩で見つけた、ご近所の玄関先の置物。



教育
2017/04/02
小室淑恵(ワーク・ライフバランス社長)の「経済観測」から  
2017年3月31日付けの毎日新聞の「経済観測」というコラムに、ワーク・ライフバランス社長の小室淑恵さんの「生き残りかけ『働き方』戦略」と題した文章が掲載されていました。
労働基準法改正が「原則年間360時間、繁忙期を含んでも720時間。繁忙期でも単月100時間未満という上限を加える」ことであるのに対して、「過労自殺した高橋まつりさんの思いはいかされなかったのか、と無念に思う人が多いだろう。」としながらも、「しかしそんな上限設定にこだわっている企業は少数派となりつつある。」のだと言います。以下、記事を引用します。


3月には、各社が働き方改革に取り組んだ結果を発表する会が各地で開かれた。
日本通運の海運事業部門では月間残業が平均20時間を切ることを目標に取り組んできた。
物流業界では厳しすぎる目標ではないかと懸念したが、寺井克宏常務は「現状に合わせた目標設定ではダメだ。
学生から選ばれる企業は月間20時間以内。
それができなければ今後いい人はこない」と繰り返し社員に伝え、三つのグループのうち一つは、既に20時間以内を達成した。

三重県の鈴木英敬知事は「働きやすい県にしか、人が集まらなくなる」と改革に県全体で取り組んだ。
地方創生交付金を活用し、2年かけて県内企業13社に働き方改革のコンサルティングを導入。
その結果、「有料老人ホーム「虹の夢とば」では取り組んだ部署の離職者が一人もいなくなった。

従業員13人の電気工事業「誠電」では時間当たりの生産性が3倍に。
58人の調剤薬局「エムワン」では売り上げ増と有給取得率3倍を達成し、学生からの就活エントリー数が5倍に増えた。
三重県で30日に開催された事例セミナーには全国から自治体などの担当者が200人詰めかけた。

3年前から取り組んできた豊田通商の加留部淳社長は断言する。
「働き方改革は政府に言われてやることではない。企業の生き残りをかけての経営戦略だ」。
人口減社会で生き残る企業・業界・自治体になれるか問われている。


なるほどねえ…と思いました。
「人口減社会」であることを見据えたら、他に選択肢はない、ですものね。
政府の発想は、「外国人労働者の受け入れ」という方向ですが、しかし、それでは「ワーク・ライフバランス」(=仕事と、家事・育児・地域等との関わりという個人生活の両立)を取る、という視点にはなかなか立てない。
「社畜」という奴隷生活から抜け出て、人間らしい生活を送るためには、「ワーク・ライフバランス」は欠かせないものですから。

やはり、企業・自治体が生き残るためには「人」が財産ですものね。
そういう発想に立たない限り、生き残れない。

いいですね。こういった傾向。
だからこそ「学校教育」も画一的な労働者を育成する発想から抜け出ないと、と思います。
…確かにいろんなことを発想するためには、基礎学力が必要。
でもその基礎学力の育成は、まんべんなく全てを同時に、でなくてもいいはず。
何もかもを同時にできるようにならないといけないと、できない部分を責め立てるのではなく、できる部分を伸ばして、できないことにも少しチャレンジする気持ちを持たせてあげればいいのに、と思います。

つまり、「自尊感情」をまず育成することが大事だと思うのです。
日本の児童・生徒・学生の自尊感情の低さは、「人と競わせる」ところから生じたもの。
単一の「ものさし」で計って優劣をつけるのではなく、自分なりの達成目標を持たせて努力させること。「去年できなかったことで今年できるようになったことは何ですか?」そういった積み重ねでいいじゃないの? と思います。

その自分なりの達成目標を持たせるときに、一流のものを見せないといけない。
「井の中の蛙」とならないように。
けれど、目標が大きすぎて、自分には到底無理、と諦めさせないように、歳が若いほど「スモール・ステップ」(=ちょっと頑張れば、なんとかできる目標)を設定させる必要がある。
…そういった配慮が「教育」なのではないですか? と私は声を大にして言いたい。
自信をなくさせる「装置」となっている学校の現状は、それは教育ではない、と言いたい。

…ちょっと、熱くなってしまいました…。
でも、少数の「エリート」を作るために序列があり、その他大勢の自信をなくさせる「仕組み」は変えないといけないと思うのです。
人口減社会においては特に、どの子も貴重な「人材」ですから。
子どもは「未来」ですから。
「エリート」は「エリート」として認めればいいのですが、その他大勢が、それ以外の価値がない、とする必要はない、ということです。
「ものさし」がたくさんあっていいと思うのです。
学校は単一の「ものさし」だけを持つべきでなく、たくさんの「ものさし」を用意しなければ、と思います。

画像は、昨日ランチを取ったイタリアンのお店。

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