2022年5月14日。
夕方。いつものように母の所へ行った私は、テレビから流れる報道に釘付けになった。
報道特集「国会爆竹事件と沖縄の今~沖縄本土復帰から50年~」と題された30分足らずの報道。
それにより、私は翌日が沖縄復帰50年に当たること、そのさらに1年前に「国会爆竹事件」なるものがあったことを知った。
「国会爆竹事件」。
「核抜き、本土並みと言いながら、沖縄に過重な米軍基地を押し付けたままにするなど、日米両政府の交渉によって本土復帰が決まってしまうことに対し、反対の意見を表明した沖縄の若者たちがいました。
国会爆竹事件。
彼女ら彼らがあえて法を犯してまで報道で訴えたその主張の中身と、沖縄が置かれている今の関係を考えます」という金平キャスターの言葉で始まった。