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SONGSスペシャル 宇多田ヒカル〜時を超える言葉〜

2018/07/01
SONGSスペシャル 宇多田ヒカル〜時を超える言葉〜
昨夜10時11分から放映された「SONGSスペシャル 宇多田ヒカル」は、朝が早い私にとって、ちょっと過酷な時間帯だったのですが、とりあえず観て、それから今朝起きて、ビデオに撮っておいたものをもう一度観て、番組の構成も確認して、コラムにまとめようとしています。

「時を超える言葉」と題された「SONGSスペシャル」は、「宇多田ヒカルの“言葉”に迫る10曲」を掲げて、3つのキーワードを元に紐解こうとした前半と、ダイレクトに今回のアルバム名「初恋」に迫った後半で構成されていました。

今朝は、ちょっと時間の制約もある中、前半をまとめられたら、という思いで始めます。

「宇多田ヒカルの“言葉“に迫る10曲」としてあげられていたのは、
・Automatic(1998)
・First Love(1999)
・光(2002)
・COLORS(2003)
・花束を君に(2016)
・真夏の通り雨(2016)
・道(2016)
・あなた(2017)
・Play A Love Song(2018)
・初恋(2018)

キーワードの1つめは、歌に込められた「祈り」。

「Automatic」「First Love」「COLORS」で、街の人の声を拾って。
人々に、宇多田ヒカルの「言葉」がどんな風に受け取られているか、を見て。
それも、母が好きだったものを娘が好きになり…という異世代の「受け入れ」が紹介されて。

「7回目のベルで
受話器を取った君
名前を言わなくても声で
すぐ分かってくれる」(「Automatic」)

「最後のキスは
タバコのflavorがした
ニガくてせつない香り」(「First Love」)

「どこへ行ってもいいと
言われると
半端な願望に
標識も全部灰色だ

炎の揺らめき 今宵も夢を描く
あなたの筆先 渇いていませんか

青い空が見えぬなら
青い傘 広げて
いいじゃないか
キャンバスは君のもの」(「COLORS」)


子どもの頃の環境として、「何が起こるか、全く分からない」という幼少期だったと彼女は語った。
彼女はアメリカ生まれらしいけれど、ある日、学校から帰ると「ヒカル、ニューヨークに行くよ」と母である藤圭子に言われて、翌週には移動してた、とか、
2,3年経ったら、またある日突然「東京に行くよ」と言われて移動した、とか。
なんかちょっと両親の雰囲気が良くないなあと思ってたら、「明日からパパに会えないよ」「離婚した」ということになっていたとか。
だから、いつ何が起こるか分からない。
安心したら傷つくから、何も信じないようにしようと思った…と。

…そうね。確か…藤圭子は、彼女の父親である宇多田照實と数回、結婚・離婚を繰り返していた、のだったっけ。

今の状態がずっと続くわけではない、と構えているのって、精神的負担はいかばかりだったろう。


キーワードの2つめは歌ができるとき「喪失」。
2016年に発表された「花束を君に」は、母藤圭子を亡くした後に生まれたもので。

「毎日の 人知れぬ苦労や
淋しみも無く
ただ楽しいこと
ばかりだったら
愛なんて
知らずに済んだのにな

花束を君に贈ろう
言いたいこと
言いたいこと
きっと山ほどあるけど
神様しか知らないまま
今日は贈ろう
涙色の花束を君に」(「花束を君に」)


ここで小田和正が登場して。
直接対話をしたわけでないのだけれど。

「私の心の中に
あなたがいる
いつ如何なる時も
一人で歩いたつもりの道でも
始まりは あなただった
It’s lonly road
But  I'm not alone
そんな気分」(「道」)

小田和正は「道」という曲の「It’s lonly road」というサビ部分のあとの、「フッフッフッ」をまず取り上げていた。

この音に引き込まれていくから好きなんだけど、この音でなければいけなかったのか?と。

「言葉がない、この音がベストだ」「言葉じゃなくても伝わるものは伝わるし…」と彼女は言った。

「あ、言葉じゃなくなった、という違和感・変化に心の隙が生まれて、そこに何か伝わるものがあれば」ということでした。

それで、やはりこの音でないといけなかったようです。

 

小田和正はもう1曲「真夏の通り雨」を取り上げていて。

「ああ、こんな曲も書くんだと思いました。見事に思いを重ねていって最後にそのすべてを象徴するように 突然 止まない真夏の通り雨 と歌います。

息をのむようでした。

そうか、通り雨なのに止まないのか 何度 聴いても そう思いました。

彼女は あのころのみずみずしさを まったく失うことなく

感性は 圧倒的に その深さを 増しています。」

 

この小田和正の言葉を聞いた彼女は、時間の話に戻りますね、と言った。

「その瞬間、私が死んじゃったら 降り止まなかったことになる」

「次の瞬間がある“前提”がない」

 

ああ…と思いました。あたりまえに、日常が続くという感覚が持てなかった影響がここにも出ているのだ、と。

 

キーワードの3つめは、「孤独」。

 

小田和正の次に登場したのがいきものがかり・リーダーの水野芳樹。宇多田ヒカルと同い年の35歳。

「光」という曲を取り上げて。

 

「どんな時だって

たった一人で

運命忘れて

生きてきたのに、

突然の光の中、目が覚める

真夜中に」(「光」)

 

「“運命忘れて生きてきた”、と書いてあって、一人で。

普通の歌詞で、運命を作って生きてきた、とか、運命を作ろうと思って生きてきた、とか(あるけど)、“運命を忘れて生きてきた”って書いてあって、

それが多くの人に受け入れられるっていうのが、またすごく不思議なんですよね。」

 

「自分のことを歌っているでしょう。

自分のことを歌っているんだろうけど、自分のことをすごい引いた目で見て歌っているときがあって、

自分から始まっているとも言えるし、フィクションだとも言えるし、

だけど共通して言えるのは

すごい“孤独”な気がしますけどね。」

 

「宇多田さんにとって幸せっていうものが、どういうものか僕はわからないけれども

ただ宇多田さんが感じている孤独っていうのは、ちゃんと誰かのためになっていると僕は思いますけどね。」

 

ああ…と思いました。この人も彼女の孤独を感じていたんだ…!

そう。だけど、彼女の孤独は、閉じていない。

孤独である自分を徹底的に見つめている気がする。

これが、私です と差し出している気がする。

それは、どこから来るのだろう?

 

…と思っていたら、そのあとに語られた彼女の言葉に、その答えがありました。

今朝はここまで。

続きはまた明日。

 

画像は、今年の5月11日に撮った、ご近所の玄関先の花。

優しげな色合いが、彼女に合う気がして。

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