ある程度の人数も集まって。
いよいよ、ドキドキの読書会が始まりました。
私も当日に向けて、「第5章」を読み始めたのはいいけれど、
なかなか重厚で、うっと詰まりました。
…久しぶりに読む固い文面。やたら注釈がついて。
それは、この文章がもともと「博士論文」だから。
その昔。
私は13本の授業実践の論文を書きましたけれど。
私の書くものは、まるで「引用」「注釈」がなくて。
学術論文は、「引用」してナンボの世界だよ…と言われた、ような。
とにかく、いろんな文献に当たりました、が論文には必要で。
それから考えると、上野千鶴子の『ケアの社会学』は、非常に丁寧に「注釈」「引用出典」が連ねてあって。
だからとても誠実なお仕事をされているのが分かるのですが。
注釈部分で、彼女が根拠なしに物を言っているのではないことが明白で。
注釈部分にも「目から鱗!」が続出して。だから、一向に読み進められない、事態が生じて。
ああ、これは皆さんにとって、読みづらい文章だろうな、とも思えて。
いっそ、「第5章全部を読んでこなくていいですよ〜」というアナウンスを流そうか、とも思ったけれど、
でもまあ、「難しかったー」「読み切れんかったー」という生の声を上げてもらうことも大事な気がして。
逡巡した挙句、何もアクションせずに当日を迎えたのでした。