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  1. コラム
  2. 沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
  3. 長田弘の詩
 

沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム

沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
日々の暮らしの中で、ちょっと気づいたこと、ほっと一息つけるようなことがらをコラムとしてまとめました。
あなたの「お役立ち」になるかどうか、心許ないですが、興味を持った「カテゴリー」から読んでみてくださいね。

カテゴリーごとに選べます。
選択
長田弘の詩
2020/08/25
今年もいい季節がやってきた〜長田弘の詩「友人」(『深呼吸の必要』所収「大きな木」から)〜  
朝から、詩集『深呼吸の必要』を読む。
ハードカバーの本なので、それなりの重さがあって。
電子ブックも便利だけど、
多分…この「重さ」が時折、恋しくなるんだ…と思う。
それから、場合によっては、装丁の紙の手ざわり、と。

買ったばかりの本からは、新しい紙の匂いがした。
昔の本は、ページが「袋とじ」になっていて、
ペーパーナイフで切って読んでいった、と聞いたことがある。

…ワクワクした、だろうね。
ペーパーナイフで切って、本の世界に入っていくの、って。

さて、今朝の詩、です。

続き
長田弘の詩
2020/08/17
ただ海をみにきた〜長田弘の詩「海辺」(『深呼吸の必要』所収「大きな木」から)〜  
そういえば、長田弘の『深呼吸の必要』という詩集に収められていた散文詩を読んでいこうとしていたんだ…
と、思い出した。
うーん…コロナ自粛前、ね。

今朝はその中の詩「海辺」から。

 
   「海辺」   長田弘

 波がくずれて、小さな塩の泡を撒きちら
しながら、波打ち際をすすんでくる。ふいに
あきらめて、またもどってゆく。濡れた砂が
いっぱいにひろがって、午後の日の光りに淡
く光る。鈍いろの波が盛り上がって、またく
ずれて、すすんでくる。寄せてかえすだけの
清浄なざわめきのなかに踏み込むと、ふっと
すべての音が掻き消えてしまう。黙る。二、
三歩あるく。立ちどまる。

 海辺にのこされたままの欠けた貝殻。足許
にからみつく海草。木目を浮かびあがらせた
うつくしい木片。宝石のようなガラス壜のか
けら。すべすべのひらたい石。瞳をひらいた
ままの人形の首。真ツ白な骨片。木の枝。目
をあげると、霞む沖はるか、空が、海の藍い
ろの布っ端をひっぱりあげている。そうやっ
て風が寒くなってくるまで、じっとしている。
理由はない。きみはただ海をみにきたのだ。

続き
長田弘の詩
2020/02/22
木のおおきさとおなじだけの沈黙〜長田弘の詩「大きな木」(『深呼吸の必要』所収「大きな木」から)〜  
今朝は、なんとなく長田弘の詩集『深呼吸の必要』を手にとって、ぱらぱらとページを繰りました。
そこには「あのときかもしれない」シリーズと、「おおきな木」シリーズが入っていて。
「後記」には、

言葉を深呼吸する。あるいは、言葉で深呼吸する。そうした深呼吸の必要をおぼえたときに、立ちどまって、黙って、必要なだけの言葉を書きとめた。そうした深呼吸のための言葉が、この本の言葉の一つ一つになった。
本は伝言板。言葉は一人から一人への伝言。
伝言板のうえの言葉は、一人から一人へ宛てられているが、いつでも誰でもの目にふれている。いつでも風に吹かれているが、必要なだけの短さで誌された、一人から一人への密かな言葉だ。伝言が親しくとどけば、うれしいのだが。
「あのときかもしれない」「おおきな木」、ともに、以て定稿としたい。(1984年2月)

とありました。
…そうか。「言葉を深呼吸。あるいは、言葉で深呼吸」の時の言葉たちなのか。
確かに。私も深呼吸の必要を感じたときには、必要な言葉を自分の体内に入れ、その言葉で心を落ち着かせている。
ああ、そうなんだ。と、詩人をとても近しく感じた。

「おおきな木」は24篇の詩から成っている。
ゆっくりと、少しずつ読んでいこうか、と思います。

続き
長田弘の詩
2020/01/25
人生の材料〜長田弘の詩「最初の質問」第6,7連〜  
今日は、1月最後の土曜日。
…でも、いつも週末は忙しい。どうしても仕事が重なったり。
今日も忙しい。
でも! 早朝は…私の時間。

長田弘の詩「最初の質問」。残り2連。


  いちばんしたいことは何ですか。

  人生の材料は何だと思いますか。

  あなたにとって、あるいはあなたの知らない人々にとって、

  幸福って何だと思いますか。

  

  時代は言葉をないがしろにしている。

  あなたは言葉を信じていますか。

続き
長田弘の詩
2019/12/23
じっと目をつぶると見えてくるもの〜長田弘の詩「最初の質問」第5連〜  
今年から今日が「天皇誕生日」でない、という朝。
(『不思議の国のアリス』に「何でもない日、おめでとう」って歌われていた…と教えてくれたクララさん、ありがとう。)
長田弘の詩「最初の質問」の第5連を読んでいきたいと思います。


  今あなたがいる場所で、耳を澄ますと、何が聞こえますか。

  沈黙はどんな音がしますか。

  じっと目をつぶる。すると何が見えてきますか。

  問いと答えと、今あなたにとって必要なのはどっちですか。

  これだけはしないと心に決めていることがありますか。

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