知人から渡されて、今手元に1冊の詩集があります。
童話屋から2006年に出版されている『母の詩集』。2012年に第2刷の発行です。
池下和彦という方の、「認知症の母を詠った詩集」と本の帯にあります。
「アルツハイマー型老年痴呆」と診断されたところから、最初の詩は始まります。
「約束違反」 池下和彦
平成三年秋、母はアルツハイマー老年痴呆と診断された
その医者は
母を
アルツハイマー型老年痴呆だという
今の医学ではなおらない病気だという
なおらないから老年痴呆なのだと駄目を押す
つける薬もないという
のんでも気やすめなのだと駄目を押す
そんなに駄目を押すこともないだろうに
脳が縮んで
しまいには消えてしまうのだという
からだが残って
脳が先に消えてしまうだなんて
そんなの約束違反じゃないか
今朝は中江敏夫の詩「夜と魚」を。
夜の詩で、日中読むのは自分の頭を想像の世界に飛ばさないといけないかもしれませんが。
「読書への誘い」第53号で紹介したものです。
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