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  1. コラム
  2. 沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
  3. 折々の言葉
 

沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム

沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
日々の暮らしの中で、ちょっと気づいたこと、ほっと一息つけるようなことがらをコラムとしてまとめました。
あなたの「お役立ち」になるかどうか、心許ないですが、興味を持った「カテゴリー」から読んでみてくださいね。

カテゴリーごとに選べます。
選択
折々の言葉
2025/01/31
結婚生活や家庭生活だって相当な癖〜「折々のことば」鷲田清一 #3115〜  
折々のことば。2024年6月14日の津野海太郎の言葉。

ひとりで暮らすのが癖なら、結婚生活や家庭生活だって相当な癖なのではあるまいか。  津野海太郎


鷲田清一の解説。

主義としてではなく「癖」として独り者をやってきた評論家は、自分はヘンかもしれないが、誰だってみな「例外」なのだと言う。
家族にも血縁にも囚(とら)われないいろんな形があるのだから、「複数の他人がいっしょに生きるべく、一時的に親と子の関係を模倣する」という限界のもっと向こうにまで思いをはせたいと。
『歩くひとりもの』から。

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折々の言葉
2025/01/29
幸福は怖い〜「折々のことば」鷲田清一 #3328〜  
折々のことば。2025年1月28日の村田沙耶香の言葉。

幸福は怖い。気がつくと支配されているのに、真剣に分析すると消滅する。  村田沙耶香


鷲田清一の解説。

絵本やアニメは「幸せ」が人生の目的であり、いつかその「爆発」に到(いた)らない物語はみな悲劇であるかのように説く。
が、シンデレラだって爆発は二度と起こらず、幸福に飢えたまま生を終えたはずだと子供心に思ったと、作家は言う。
今は幸福のその「触れてはいけない」ところを考えつめたいと。
随想「幸福の怖さ」(JAF Mate編『幸せって何だろう』所収)から。

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折々の言葉
2025/01/28
うまく疑う〜「折々のことば」鷲田清一 #3110〜  
折々のことば。2024年6月8日の松村一志の言葉。

専門家を盲信するのでも、拒絶するのでもなく、うまく疑うことが必要になる。松村一志


鷲田清一の解説。

地球が球体でなく平面であると信じる、陰謀論めいた物言いが一部で広がっていると、科学社会学者は言う。
科学の推論でなく人の経験にだけ訴えるので、オープンで「民主的」な議論にも見える。
が、内実はそう判断する自分自身の「過信」であり、科学を生み出した社会的プロセスの重みをこそ否定するものだと。
論考「生き残る地球平面説」(「中央公論」6月号)から。

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折々の言葉
2025/01/27
自分の「現在位置」を確認する〜「折々のことば」鷲田清一 #3185〜  
折々のことば。2024年8月25日の野家啓一の言葉。

山で道に迷ったときに……一番重要なことは自分の「現在位置」を確認するということです。   野家啓一


鷲田清一の解説。

そのためには地図とコンパスを使って「方向」を探ることと、地図を自分のここから読むその偏向を補正するために、全体を俯瞰(ふかん)し「平衡」を図ることが必要だと、山歩きの好きな哲学者は言う。
社会的な判断をなすに際しても同様の感覚が必須だと。
講演「阿部次郎と人文系の未来」(曽根原理(さとし)ほか編『阿部次郎スネサンス』所収)から。

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折々の言葉
2025/01/26
先生の存在が、<問い>〜「折々のことば」鷲田清一 #3123〜  
折々のことば。2024年6月22日の大澤真幸の言葉。

先生の存在が、<問い>だからである。   大澤真幸


鷲田清一の解説。

何かを知ろうとすれば問いを立てなくてはならない。
そして良く問うには先生が必要だと、社会学者は言う。
正解を先に手にしている人ではなく、より深い未知に身を開いてゆける人として。
人生の意味は何かある目的の達成にあるのではなく、日々の歩みの在りように懸かっている。
実際、教わった知識はまたたく間に忘れても、先生の背中は忘れない。
『私の先生』から。

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折々の言葉
2025/01/24
真理はひとつ、これだ、と言って自分の中にあるものを示す説き方〜「折々のことば」鷲田清一 #3325〜  
折々のことば。2025年1月23日の鶴見俊輔の言葉。

真理はひとつ、これだ、と言って自分の中にあるものを示す説き方に、私はうたがいを持つ。     鶴見俊輔


鷲田清一の解説。

生徒が違った答えをした時、間違いを指摘し、唯一の正答へ導こうとする教師と、そこに「別の問題への芽ばえ」を感じ、問いの別の途(みち)をともに歩もうとする教師がいる。
問いはいろいろな形に成長し、枝分かれしてゆくもの。
真理を囲い込まずに、間違いをどう活(い)かすか考えるほうが望ましいと哲学者は語る。
『教育再定義への試み』から。

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折々の言葉
2025/01/22
見知らぬ人間の心の中へスルリと入って行く技術〜「折々のことば」鷲田清一 #3318〜  
折々のことば。2025年1月14日の清水幾太郎の言葉。

芸というのは、見知らぬ人間の心の中へスルリと入って行く技術のことです。 清水幾太郎


鷲田清一の解説。

落語には長い前置きもくどくどしい弁解もない。
無駄な言葉はどこにもない、と社会学者は言う。
落語家は人を楽しませるのが仕事、客を退屈させれば「生きて行かれなくなる」。
だからこそ芸を磨かないといけない。
文章の修行をしている者も「判(わか)らない方が無智(むち)で無教養」と芸術家ぶらないで、芸人の技術から学ぶべし。
「肝腎(かんじん)なこと」だけを書けと。
『日本語の技術』から。

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折々の言葉
2025/01/20
世界はひとつではないということを遊びのなかで学んでいるか〜「折々のことば」鷲田清一 #3316〜  
折々のことば。2025年1月10日の堀江敏幸の言葉。

世界はひとつではないということを……
遊びのなかで学んでいるかどうかが、大人になってからの感性領域を決定づける   堀江敏幸


鷲田清一の解説。

原っぱや高台、土埃(つちぼこり)の舞う道や小川のほとり。
ある時期まで子供らには秘密の基地があった。
彼らはそこから住みなれた町を見下ろしたり、屈(かが)んで股の間から逆さに見上げたり、指でこしらえた窓越しに眺めたりしたと、作家は言う。
それはふだんの視線の「さみしい初期設定」を揺さぶる行為としてあったと。
随想集『戸惑う窓』から。

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折々の言葉
2025/01/18
内部からの抑制がないと、強烈な言葉の空騒ぎが起こる〜「折々のことば」鷲田清一 #3317〜  
折々のことば。2025年1月13日の清水幾太郎の言葉。

言葉は……内部からの抑制がないと、強烈な言葉の空騒ぎ、つまり、精神生活のインフレが起(おこ)ってしまいます。   清水幾太郎


鷲田清一の解説。

言葉は貨幣に似ており、その強度を上げだすと歯止めがきかなくなって、表現する人自身の精神を「荒廃」させると、社会学者は説く。
「強烈な表現」なら人は適当に割り引いて、聞くものだし、逆に「弱い表現」は読む方が自然に補ってくれる。
控えめがじつは得策なのだと。
SNSの時代にこそ心得ておくべきこと。
『日本語の技術』から。

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折々の言葉
2025/01/17
意外に外に伝わっている〜「折々のことば」鷲田清一 #3320〜  
折々のことば。2025年1月16日の西村佳哲(よしあき)の言葉。

それぞれの家の中での暮らしぶりは、意外に外に伝わっている。    西村佳哲


鷲田清一の解説。

よその家の人が休日に玄関先で自転車の手入れをする姿を見かけたり、どこかから布団を叩(たた)く音が聞こえたりすると心が安らぐと、プランニング・ディレクターは言う。
たしかにゴミの出し方、表の道の掃き方からも、住民の生活意識はよく窺(うかが)える。
人びとが私的なものの周辺を大切にしているまちは、どこか風情がある。
『増補新版 いま、地方で生きるということ』から。


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折々の言葉
2025/01/16
人はだれもが一色ではない〜「折々のことば」鷲田清一 #3294〜  
折々のことば。2024年12月16日、金井真紀の言葉。

そうか、人はだれもが一色ではないのだな、と思った。  金井真紀


鷲田清一の解説。

イランを訪れた文筆家・イラストレーターがまず気になったのは、スカーフの着用義務。
きちんと装着する人、申し訳程度のスカーフやフード付き上着ですり抜ける人、チャドルで全身覆う人……。
人びとは、自らの信心や政治信条と世のしがらみや法規とを巧妙に擦り合わせつつ、多様なグラデーションを生きていた。
それぞれに工夫を重ねて。
『テヘランのすてきな女』から。

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折々の言葉
2025/01/10
「私」という名の、大勢の友人〜「折々のことば」鷲田清一 #3305〜  
折々のことば。2024年12月27日の工藤直子の言葉。

私は、「私」という名の、大勢の友人を引きつれているような気がしております。   工藤直子


鷲田清一の解説。

詩人・童話作家は精神科医のなだいなだと語らう中で、思いがけず自分とじっくり対話できたという。
彼によちよち歩きの頃、ニキビに悩む時代、恋文を書いたり消したりした日が残像としてあるように、自分も少女時代の私を「昔の私」として現在の私に付属するものではなく、今ともに歩く「ひと」のように感じることができたと。
なだいなだとの共著『だれだって悩んだ』から。

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折々の言葉
2025/01/09
日本のいろは〜「折々のことば」鷲田清一 #3311  
折々のことば。2025年1月3日の高野公彦の言葉。

ングルありンジャナメもある世界地図見つつ愛(いと)しむ日本のいろは   高野公彦


鷲田清一の解説。
 
正月に歌留多(かるた)に興ずる人はうんと減った。
歌人は戯れに、昭和以降の短歌から「いろはかるた」を編んだ。
が、「ん」で始まるものはなく、自ら創作。
「ングル」はナイジェリアの、「ンジャナメ」はチャドの都市名(読みは正しくは「ンジャメナ」のよう)。
札の字列で確かめる前に音でだけ語にふれると、言葉の妖(あや)しい佇(たたず)まいにぞくっとすることがある。
「歌壇」1月号から。

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折々の言葉
2025/01/07
歌ではなく、生きた唇〜「折々のことば」鷲田清一 #3310〜  
折々のことば。2025年1月1日の谷川俊太郎の言葉。

平和/それは花ではなく/花を育てる土
平和/それは歌ではなく/生きた唇

鷲田清一の解説。

平和は側として掲げるものではなく、着なれた下着やいつも吸っている空気のように、「あたりまえなもの」としてあるはずだと、詩人はいう。
「退屈」で「寒気ない」のがその証しであるほどに。
それは、待っていればいずれ訪れるものでもなくて、人びとの身を養うもの。
だからなくてはならぬもの。
詩集『うつむく青年』(1971年)から。

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