2021年1月24日の「折々のことば」。若林恵(けい)の言葉。
未来を考えるということは「いまとちがう時間」ではなく、「いまとちがう場所」を探すことなのかもしれない。
鷲田清一の解説。
未来社会として描かれるものはたいてい現代の欲望が生む幻影でしかない。
未来を考えるとは、すでに足許(あしもと)に兆し、萌芽(ほうが)状態で実現していながら、十分に気づかれていないつながりやしくみを育てること。
その意味で未来は「いますでに『どこかに』ある」と、「WIRED」日本版の元編集者は言う。
コラム集『さよなら未来』から。