折々の言葉
「信じる」ということ〜折々のことば・鷲田清一#1674〜
2020/01/26
2019年12月20日の「折々のことば」。
続き
「信じる」ということは、仮定形の上には成り立たないのではないか。 湯川豊
鷲田清一の解説。
大岡昇平の小説『野火』は、戦地で小隊からも病院からも見放され、山中を放浪する一等兵を描く。
疲労と飢餓で意識が朦朧(もうろう)となる中、ふと「神」らしき何かに見られていると感じた兵士の独白、「もし彼が真に、私一人のために」にふれ、文芸評論家はこう記す。
信仰は聴き届けられる保証のないまま差し出されるもの。
人を愛することもきっと同じ。
評論『大岡昇平の時代』から。
あなたはあなたのままで大丈夫。ひとりで悩みを抱え込まないで。