11月17日の「折々のことば」。下地ローレンス吉孝のことば。
「多様性」や「ダイバーシティ」は、これから目指すべき目標なのではなく、すでにそこにある現実なのである。
(「これから目指すべき目標なのではなく、すでにそこにある現実」に強調の「、」付)
鷲田清一の解説。
「ハーフ」は、そう呼ばれる人たちの思いとは別に、時代の文脈に弄(もてあそ)ばれるように語られ、イメージされてきたと社会学者は言う。
そしてその中で歪(ゆが)められ、かき消されてきた当事者の声を丹念に掘り起こす。
すでに、この国でもまぎれもなく多様な背景をもつ人びとが隣りあって生きてきたのだからと。『「混血」と「日本人」』から。