折々のことば。2024年7月18日の西川勝の言葉。
秩序の隙間に入りこみ、そこに迷路を見つけて遊びだすのが、アートのいかがわしさであり、わかりにくさ 西川勝
鷲田清一の解説。
でもそれが、流動し変化する生命の「曖昧(あいまい)さを輝かせる」と元看護師は言う。
人は世界を理解すべく言葉でそれを切り分けてゆくが、そのことで世界の複雑さを切り詰め、己の経験を型に嵌(は)める。
それに抗(あらが)って、人は元の混沌(こんとん)から再出発しようとする。
看護でも自分は理解以上にためらいを大切にしてきたと。
『臨床哲学への歩み』から。