<質問2> 第二幕の問題と思って来ているクライエントに第一幕に気づいてもらうことはとても大事なことだと思うが、あまりそこに触れたくないクライエント、抵抗があるということに対してはどう考えるか
・最終的には、いつも困った状況になっていて、その状況がどんなふうに生み出されているのか、にフォーカスすることを、繰り返し促していく。
・元々の困ったところを見たくない、感じがしているクライエントは、その見たくない感じ、はどこから来ているのでしょうね、とそこに目を向けてもらうようにする。
・その人の今の状態をこちらから変えようとするとか、その人が今やっていることをやめさせようとするとかではなく、どうもそこをやりたくない、というその気持ちがどこから来ているのか、そして、その気持ちが、今悩まされていることにどう関係しているのか、どう「寄与」しているのか、ということを見ていってもらう。
・最終的な結果、「あなたは直したいと思っているような傾向があり、そのことに私が気付いています」ということを相手に伝えることもある。
・「何回ぐらい、それを試みてみましたか?」「何回ぐらい試みたけど、うまくいかなった、ということがありましたか?」あるいは「一度はうまくいったけど、続かなかったということをどれくらい繰り返して来ましたか?」ということを聞く。「ダイエットを何回試みたか?」と聞くと大抵は笑う。100回ぐらい試みているから。「100回試みて、それで次にあなたはどういうやり方をするのか、どういうふうに違ったやり方をするのかに、私は興味があります」と伝える。
<対話の3つの主要なポイント>
・1つは「プレゼンス」。在り方。セラピストがその人そのものに、そのものとしてそこにいるということ。臨床的な判断というものを持ってそこにいるわけなので、100%そのままというわけではない。
(例)初回のセラピーでクライエントが汚い身なりで臭いをさせて来たら。臨床的な判断をもって、それに対する反応をそのまま表すことはしない。つながりがまだできていないから。しかし、1ヶ月後、2ヶ月後なら、十分なつながりもできて、そのことについてこちらの気持ちをシェアするということもできるようになっていたりする。
・「プレズンス」というものはそういったキツい匂いのようなもののようにものすごくはっきりしたものではない。興味があったりなかったり、というプレゼンスであったり、あるいは緊張している、というプレゼンスであったり。今日は大変な1日だった、疲れている、というプレゼンスであったり。クライエントに対して、今のこの時点での自分はこういう風なんですよ、というそれを示すこと。
・そこには自分が気づいているものも含まれてくる。
(例)あなたがあまり呼吸していないことに私は気づいています。あるいは、あなたが周りをキョロキョロ見渡していて、私の方を見ていないことに気づいています。など
・こちらでそれに対して何かしらの意味づけをしようとするのではなくて、あなたがそうしていることには何かしらの意味があるのかもしれませんね、ということを。
・プレゼンスというものはセラピストがその瞬間、自分がどういうふうであるか、を相手に示すこと。そしてそこには臨床的な判断というものが幾らか含まれている。
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